



近年、電気料金の高騰が続いており、いかに効率よく節電できるかがコスト管理の大きな鍵となっています。テナントビルに入居している場合、まずは電気契約の種類や供給方法について理解することが重要です。というのも、電気の契約形態はビルごとに異なるからです。
この記事では、テナントビルにおける電気料金の基本的な仕組みや目安、そして節電の工夫についてわかりやすくご紹介します。
テナントビルでの電気契約には主に「一括契約」と「個別契約」の2種類があります。
この方式では、ビルのオーナーが電力会社と直接契約し、建物全体で電気をまとめて購入します。オーナーはその使用量をテナントごとに按分し、個別に請求する仕組みです。
高圧受電を利用しているケースが多く、一般家庭より単価が安くなることもありますが、契約内容の詳細はテナント側に知らされないことがほとんどです。
このため、個別のテナントが節電に取り組んでも、他のテナントが多くの電気を使用していれば、全体のコスト削減にはつながりにくいのが現状です。
こちらは一般の住宅と同じように、テナントごとに自由に電力会社を選び契約を結ぶ方法です。契約内容を自分で把握できるため、節電によるコストダウンも実感しやすくなります。
契約内容や使用量、業態によって大きく異なりますが、一般的に業務用の電気料金は1kWhあたり20〜35円程度が相場とされています。
たとえば、年間使用量が約278,000kWhの大型飲食店では、月々の電気料金が70万円を超えるケースもあります。
共用部の照明をLED化する
管理者から全テナントへ節電を呼びかける
オーナーや管理会社に、省エネ設備導入の要望を出す
自社の使用状況に合った電力プランに見直す
電力会社を比較・検討し、より安価なプランへ切り替える
LED照明への切り替え
省エネ対応の業務用エアコンに交換
電気効率の良いコピー機や冷蔵庫の導入
フィルターをこまめに掃除するだけで、冷暖房効率が大きく向上します。季節の変わり目などに定期的な清掃を心がけましょう。
空気の流れを良くすることで冷暖房の効率がアップし、設定温度を抑えることができます。初期費用も抑えられるため導入しやすい対策です。
照明や空調を使用する時間が短くなれば、電気代の節約にも直結します。業務の効率化も含めて、働き方の見直しを検討しましょう。
請求内容が不透明な場合や、思っていたより高額な請求が来た場合には、まず管理会社へ確認をしましょう。過去には不適切な費用上乗せでトラブルになった事例もあります。
ビルオーナーが「電気料金+維持費」などを上乗せ請求して問題となった例もあります。費用の妥当性については、事前に明確な説明と合意が必要です。
管理業務の負担が大きい場合には、電気代の請求や回収を専門に行う代行業者を利用するのもひとつの手です。
一括契約では使用量の内訳が分かりにくいため、日頃から使用量を記録し、請求額に納得できない場合は遠慮せずに管理側に確認をしましょう。