



居抜き物件は、前テナントの内装や設備を引き継げるため、初期費用を抑えて開業したい方に人気があります。
一方で、売却や撤退の場面では思わぬトラブルが発生することも少なくありません。
安心して取引するためには、発生しやすいトラブルとその予防策を事前に把握しておくことが大切です。
家主への確認時
入退去の際に、家主が居抜きでの引き渡しを認めないケースがあります。現テナントが退去する場合、居抜き不可としている家主も一定数いるため注意が必要です。
造作譲渡契約時
前テナントと新テナント間で結ぶ造作譲渡契約書に不備があると、譲渡条件を巡ってトラブルになりやすくなります。
物件引き渡し時
譲渡予定の設備が欠けていたり、故障・破損していたりすることがあります。老朽化した設備では入居後に不具合が出ることもあります。
契約条件の認識不足
内装・設備の不具合や譲渡品との相違
廃棄物処理の責任問題
近隣住民や他店舗との関係悪化
事例
原状回復義務の存在を知らず、スケルトン戻しが必要と判明してトラブルに。
対策
契約前に家主・前テナント・新テナントで原状回復条件を共有し、費用や手続きを明文化。難航する場合は仲介業者に依頼。
事例
空調や厨房機器などの老朽化設備が譲渡後に故障。修理費負担で揉める。
対策
引き渡し前に立ち会い、設備の動作確認と書面記録を行う。特に飲食店では排水管の詰まりも要チェック。
事例
前テナントが廃棄物を残したまま退去し、悪臭や処分費が新テナント負担に。
対策
明け渡し条件に廃棄物の処理方法・費用負担を明記し、譲渡品と不要品を明確に区分。
事例
煙や騒音などでクレームが発生。前テナントの悪評を引き継ぐケースも。
対策
事前に周辺住民や管理規約を確認。可能なら直接挨拶し、地域ルールを把握。
適切な物件選び(撤退理由や立地条件を調査)
契約内容の徹底確認(費用・条件・法規制)
内装・設備の現況把握と不要物の撤去依頼
廃棄物管理ルールの明確化
近隣との良好な関係づくり
居抜き物件はコストを抑えて開業できる大きな魅力がありますが、契約や設備、近隣との関係などでトラブルになるリスクも伴います。
契約内容や物件の状態を事前に十分確認し、当事者間で認識を共有しておくことが、トラブル回避の第一歩です。